限りなく親近感に溢れたノスタルジアとメランコリー。カナダから『隠れ名盤』の贈り物。
2004年10月、SEA SNAKESというバンドがカナダの今は無き"THREE GUT RECORDS"から『CLEAR AS DAY, THE DARKEST TOOLS』という唯一のアルバムをリリースしましたが、1年も経たないうちにバンドは解散の道を辿り、散り散りになったメンバーは新たな活動を始めたり、ソロ・キャリアを追求したり、はたまた音楽の道からフェードアウトしたりなど、各々バンドという魔法の時間に別れを告げ個人としての人生を回し始めました。
そんな中、SEA SNAKESの主要ソングライターであったJIM MCINTYREは2010年から徐々に作曲と演奏活動を再開し、昼は家を建て、夜は音楽を作る生活を続けていくうちにSEA SNAKESのオリジナルギタリストでもあり旧友でもあるKRISTIAN GALBERGを始めとしたメンバーと共に"MISERERE"を結成し、数ヶ月にわたるレコーディングを経てセルフタイトルのデビューアルバムとなる『MISERERE』を待望のリリース!
クラシックなジャズ・アンサンブルを彷彿とさせるようなフレーズが浮き沈みし、バンドの緻密なテレパシーによって産み出されたインタープレイが謙遜したグルーヴの中で転がるようなリズムと共に浮遊する楽曲達は、聴けば聞くほどに『MISERERE』がただのギターポップアルバムではないという事実を脳に染み込ませ忘れられなくしてくれるはず。ピュアな声で吐き出される歌詞に込められたJIM MCINTYREの優しい告白は、楽曲から放たれる霞がかった淡い緑と木漏れ日のようなイメージと合わさることで限りなく親近感に溢れたノスタルジアとメランコリーを想起させるでしょう。
サブスクリプションでは配信されていないこれまで隠されすぎ、これからも眩しい日の目を浴びることは無いかもしれないが、最高で唯一無二という安直な言葉が当てはまりすぎる『隠れ名盤』な一枚です。
tracklist
01.Why Not A House?
02.Runways
03.Cold Coffee
04.Niagara
05.Satanic Mills
06.A Werewolf Problem
07.Type Voice
08.Going Home
09.To Death Last Year
(メーカーインフォメーションより)