2023年4月14日発行
B5判 / 日英バイリンガル / 154頁 / 発行人:紙魚プロジェクト
デザイン:畑ユリエ
俳優・美術家の遠藤麻衣の架空の裁判作品《現代に転生したマリリンを僕は弁護りたい》(2021-2023)を中心に、公立美術館での生身の身体を用いたパフォーマンスへの表現規制についてのテキストを収録するアーティストブック。
作品の本体は訴訟文書であり、遠藤の実体験から派生しながら、もしそのような場で生身の身体の表現に規制が入り、それを作家が訴えたときにどのような法的整理がなされるかについて、法律専門家の監修の下、現実に機能する書面として制作された。
本書はこの事件を中心に、キュレーターやアーティスト、弁護士からの寄稿や聞き取りを収録し、現実と虚構の入り混じるイマジナリーなスクラップブックとして構成されている。
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収録内容:
-遠藤麻衣《現代に転生したマリリンを僕は弁護りたい》(2021-2023)
-成相肇「言語的ダイエット」
-中村史子「8歳下の学芸員が裸体表現に挑みたいと相談してきたとせよ」
-丸山美佳「展示される身体」
-谷口太規「不可視なものの輪郭、法そして身体」
-日原聖子「遠藤麻衣の訴えに寄せて」
-小勝禮子×蔵屋美香×根来美和鼎談「ヌード表現の歴史と、あくまで特殊な場所としての美術館 」
-根来美和「鼎談後記:美術館の公共性と性規範をめぐって」
-岡田裕子×小林勇輝×内海潤也鼎談「パフォーマンスアートのこれから」
-西村由美子「イトー・ターリさんの思い出から 」
-Editor’s note
(出版元紹介文より)